サウナが中耳炎に良くないって聞いたことがありますか?
聞こえ方がこもったようになってしまったり、痛みや熱を引き起こしてしまう中耳炎ですが、中耳炎はサウナにはいるとかかりやすいなどと言われることがあります。
しかし、本当にサウナは中耳炎によくないのでしょうか。悪いのだとしたらその原因はどこにあるのでしょうか。
今回はサウナと中耳炎の関係について解説します。
そもそも中耳炎とは?
サウナと中耳炎の関連性を知る前に、そもそも中耳炎がどのような病気なのかを確認しましょう。
中耳炎にもいくつかの種類が存在するのですが、大人がかかる代表的な中耳炎は、急性中耳炎と滲出性中耳炎の2種類です。
急性中耳炎
急性中耳炎は、鼻と耳をつなぐ耳管と呼ばれる管に雑菌などが侵入し中耳に入ってしまい炎症を起こすというものになります。子供のほうがなりやすいと言われていますが、それは大人の方が耳管が長いので中耳まで菌が届きにくいからです。
強烈な耳の痛みや耳の聞こえが悪くなるというものが代表的な症状です。
滲出性中耳炎
滲出性中耳炎は、鼓膜の奥の中耳腔と呼ばれる空間に、滲出液が溜まってしまい耳に水が入ったような聞こえ方や、詰まった聞こえ方がするのが特徴です。
痛みを感じることは少なく耳の聞こえ方がおかしいことで気がつくケースが多いです。
中耳炎が引き起こされる原因
では、中耳炎にかかってしまう原因はどこにあるのでしょうか?
中耳炎は、風邪やインフルエンザなどにかかってしまった時に一緒になってしまうケースが多いです。
なぜかというと、風邪をひいて鼻水が出る時によく鼻をかみますが、鼻と耳はつながっていますのでウイルスや菌が耳の方にまで来てしまい炎症を引き起こしてしまうのです。強く鼻をかむことも炎症の原因になることも有りますので、風をひいた時はもちろん、花粉症のシーズンなども注意が必要になります。
他にも、ダイビングや素潜りなどで水圧により、耳に雑菌などが入ってしまうことでも生じてしまうこともあります。
ん?サウナと中耳炎ってあまり関係ないってことですね・・・。
鼓膜や耳の空気圧で耳には簡単に水や菌が入り込まないようになっているので、サウナに入ったぐらいで中耳炎になることは、基本的に考えにくいです。
サウナは直接関係ないけど、それでも関係ある!?
ここまでの中耳炎の原因などを見ても、サウナが中耳炎の原因になったり、サウナによって中耳炎が悪化するということは考えにくいことがわかります。
たしかに、サウナは中耳炎の直接的な原因になることは少ないでしょう。しかし、サウナに入ったことで中耳炎を引き起こす可能性はゼロではないのです。
なぜかというと、サウナに入るということは当然ですが大量の汗をかきます。耳の中にも汗腺はありますし汗は分泌されています。
中耳炎はウイルスや細菌の感染によって生じる病気なので、鼓膜に傷があったり、汗が耳の中に入ってしまった場合は、サウナに入ったことで中耳炎になるということは考えられます。
耳の中に汗をかいたら綿棒などで拭き取ってあげるということが必要になるでしょう。
中耳炎は大人になるとかかりにくいですが、一度なってしまうと再発しやすいのでかかったことある人は人一倍注意して予防することが必要です。
中耳炎とサウナの関係 まとめ
中耳炎とサウナには直接的な関係はないですが、体調不良などで免疫力が落ちている時にサウナなどに入ると、中耳炎になってしまう可能性は否定できません。
体調が優れない時や、耳に違和感がある状態で、サウナに入ることは控えたほうが良さそうです。気をつけましょう。
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