逆流性食道炎の咳には漢方薬がおすすめの理由

逆流性食道炎の咳は、風邪の咳とは違い、えずくような咳が長く続き、しかも夜間に発症することが多いです。

どうしたらよいのでしょうか?

逆流性食道炎の咳には、漢方が良いようです。

今回は逆流性食道炎におすすめの漢方を紹介します。

逆流性食道炎の咳とは

医師

逆流性食道炎の咳は、ぜんそく息のような、空ぜきが長期間続き、激しく咳き込んでしまいます。

風邪の咳とは違い、逆流性食道炎の咳は、食道や肺にウィルスなどの異物を排出するための咳ではなく、痛みを伴う胸やけが咳を引き起こし、えずくような咳になります。

逆流性食道炎の咳は、抗ヒスタミン剤が含まれている総合風邪薬を服用してしまうと逆効果で、より咳き込んでしまう可能性があり注意が必要です。

咳をとめるには、過剰な胃酸の分泌を抑えるような漢方薬を服用するのが良いとされています。

逆流性食道炎におすすめの漢方薬

医師

半夏瀉心湯/はんげしゃしんとう

胃腸炎やみぞおちあたりのつかえ、胸やけ、吐き気、げっぷ、咳などに効果的とされる漢方薬です。

半夏瀉心湯を構成する生薬のうち、黄ごんと黄連(おうれん)が炎症による熱を緩和します。健胃作用のある乾姜、大棗、甘草も含まれています。

汗をよくかく人や、ほてりの強い人、体力のある人には逆流性食道炎の対処におすすめの漢方薬です。

半夏厚朴湯/はんげこうぼくとう

喉のつかえや食道部の違和感、胃炎、吐き気に効果的とされる漢方薬です。神経にも作用するため、ストレスによる緊張感やイライラ、抑うつ状態なども緩和します。

心と体、どちらの面からも逆流性食道炎をケアする漢方薬で、冷え性、顔色が悪いとよく言われる人、体力がない人、免疫力が低下している人におすすめの漢方薬です。

六君子湯/りっくんしとう

胃炎や胃痛、食欲不振、消化不良、嘔吐といった逆流性食道炎の症状に効果的とされる漢方薬です。

胃腸の働きを活発にすることで体内の水分の循環を改善します。六君子湯を構成する生薬に滋養作用のある成分が含まれているので、疲れやすかったり、貧血、冷え性の人におすすめの漢方薬です

大柴胡湯/だいさいことう

大柴胡湯は、柴胡、黄ごん、半夏、枳実、大黄、芍薬、生姜、大棗の8種類の生薬からなり、効果効能は、肝臓での脂質代謝を高める作用があり、肝機能障害、肝硬変、胆石症、胃炎、胃酸過多症、肥満症などに用いられる漢方薬です。

比較的体力のある人で、便秘がちで、上腹部が張って苦しく、耳鳴り、肩こりなど伴う人におすすめの漢方薬です。

黄連湯/おうれんとう

急性胃炎、二日酔、口内炎の治療に効果的な漢方薬です。主に吐き気や嘔吐、胃の不快感、消化不良などに用いる漢方薬です。

体力があって、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のある対処におすすめの漢方薬です。

逆流性食道炎におすすめの漢方まとめ

医師

いかがでしょうか?逆流性食道炎の咳は、特徴のある咳です。

咳がひどい場合は、特に半夏瀉心湯半夏厚朴湯をすすめる医師が多いです。

逆流性食道炎は胃ガンの原因になるといわれている恐ろしい病気です。

放置することなくできるだけ早い対処をしてくださいね。

逆流性食道炎の市販薬と漢方薬の完全ガイド

2016年12月2日
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