皆さんは耳かきをどのくらいの頻度で行っていますか?毎日、耳かきをしている人も多くいると思います。
耳のなかを清潔に保とうという心がけは良いのですが、耳かきのしすぎで炎症を起こしたり、中耳炎になってしまうということも少なくないようです。
では、どのくらいの頻度でどのようなお手入れをしていけばよいのでしょうか。
今回は、正しい耳かきのやり方を紹介します。
そもそも中耳炎とはどのようなもの?
皆さん中耳炎という言葉は耳にしたことがあるでしょうが、詳しい症状を知らないという方も多いのではないでしょうか?
そこで、中耳炎の主な症状と、どのようなことが耳の中で起こっているのか解説していきたいと思います。
中耳炎とは、鼓膜の内側の空間にある内耳に炎症が起きた状態を指し、症状としては耳だれ、耳痛、発熱、耳閉感などが挙げられます。
原因は肺炎球菌、インフルエンザ菌が大部分ですが、ウイルス感染なども原因の一つに挙げられます。上咽頭から耳管を経由して症状が及ぶということが考えられます。
近年、耐性肺炎球菌や耐性インフルエンザ菌の頻度が上昇している傾向にあるため、中耳炎が重症化したり、長引く場合もある様なので、早めの受診と早期発見が最も重要となってきます。
耳かきの頻度とお手入れを行う適切なタイミングとは?
耳かきは皆さんどのくらいの頻度で行っていますか?
実は、耳かきは本当はしなくてもよい行為だったのです。
耳には耳垢を押し出す機能があらかじめ備わっています。無理に耳垢を綿棒などでとろうとすると、逆に耳垢を耳の中に押し込んでしまうこともあります。
しかし、耳垢を押し出す機能が衰えているとパッと見てもわかるほど耳垢が溜まってしまうので、そのような場合には先の小さいタイプのベビー綿棒で耳かきをすることをおすすめします。
お風呂上りのタイミングはNG
耳かきはお風呂上りのタイミングは避けるようにしましょう。
お風呂上りに耳かきをしてしまうと、耳垢が湿気を吸って粘りを持つと耳の毛にこびりついてしまい、取れなくなってしまうのです。
また、頻度は月に2回程度に留めておくようにしましょう。このようなことが中耳炎の原因にもなりかねないので、耳のお手入れを行う際には十分に注意するようにしてください。
耳かきは実は悪循環の元!
耳の中にある皮膚には快感を感じる神経が多く走っているといわれています。そのため、耳かきをすると気持ちよく感じられるのです。
しかし、この快感がくせになり、耳かきをしないと耳の中がむずむず痒くて、毎日しなければ気の済まないという方は要注意です。
実はこれは耳の皮膚を掻き過ぎて小さな傷ができ、そこから細菌が感染を起こしたことによって起こるかゆみなのです。
このかゆみを我慢することができずに耳かきをしてしまうと、さらに炎症を起こしてしまう悪循環に陥りかねない状態になってしまうのです。
この行為が原因で中耳炎になってしまい、病院を訪ねるという患者さんも多くいるようです。
ですから、耳かきはほとんどしないか、1か月に2回をめどにやさしく耳の中を掃除するようなイメージで行うということをおすすめします。炎症が起きる前に対策を行っておきましょう。
中耳炎にならない正しい耳かきのやり方
耳かきは本来する必要のない行為です。しかし、耳垢をとって清潔な状態を保ちたいと思いますよね。そこで、今回は意外と知らない正しい耳かきの方法についてご紹介します。
耳垢はもともと出口に近い1cmのところにしか作られないようになっています。そのため本来は放っておいても自然にコロッと出てくるものなのです。そのため手前1cmのところをやさしくなでるようにお手入れするとよいでしょう。
耳の中を見ると細かい毛が生えていることが分かります。この毛と皮膚の微妙な動きで、耳垢を外へと押し出す仕組みになっているのです。
時折カチカチの耳垢が耳の奥にたまってしまっている人がいますが、これは間違った方法で耳かきをしているケースと考えてよいでしょう。こうなると、自力で掃除することが困難となりますので、病院で取り除いてもらいましょう。
中耳炎の原因と耳かきの関係 まとめ
今回は、中耳炎の原因と耳かきの関係を紹介しました。
耳かきは本来する必要のない行為です。
耳かきが快感になってくせになり、耳かきをしないと耳の中がむずむず痒くて、毎日しなければ気の済まないという方は要注意です。
特に、耳かきはお風呂上りのタイミングは避けるようにしましょう。
皆さんも耳かきのやりすぎは控えて、適度な頻度と正しいやり方で実践するようにしてくださいね。
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