【男性不妊の原因】ブライダルチェックの男性に多い診断結果とは

【男性不妊の原因】ブライダルチェックの男性に多い診断結果とは

妊活をするカップルが多くなっていますが、男性に原因があるケースが非常に多いようです。

厚生労働省の子育て支援推進調査研究の『男性不妊に対する検査や治療に関する調査報告』でも、男性が原因の不妊が多くなっていることがわかりました。

またメンズヘルスクリニックという男性不妊クリニックでされる検査『ブライダルチェック』の『精液検査による結果傾向』で担当者の話から精子に異常がある人が多いことがわかりました。

今回は、男性不妊の原因について情報をまとめました。

男性不妊の現状

男性不妊の検査をする人は少ない

夫婦6組に1組が不妊に悩んでいるといわれている。原因の半分は男性側にあると言われているが、我が国の不妊治療は女性主体であり、男性側に原因があった場合でも専門に診察できる施設は非常に少なく、患者もなかなか受診しない。

厚生労働省の子ども子育て支援推進調査研究事業による『男性不妊に対する検査や治療に関する調査報告』によれば、夫婦の6組に1組が『不妊に悩んでいる』という調査結果があるようです。

不妊の原因は、女性にあるという認識を持つ人が多い中、実際は男性にも不妊の原因はあり、男性が専門のクリニックで受診するケースは昔に比べて多くなったものの、まだ社会的には浸透していません。

男性不妊の検査をする人は、増えてきたものの、まだ少ないというのが現状です。

女性の検査が終わってからする人が半数近く

『男性不妊に対する検査や治療に関する調査報告』の産婦人科と泌尿器科において、『精液検査をするタイミング』の調査結果のデータをまとめました。

産婦人科 / 精液検査のタイミング比率
女性の検査より先に6%
女性の検査と同時期に47%
女性の検査が終わってから47%
泌尿器科 / 精液検査のタイミング比率
女性の検査より先に35%
女性の検査と同時期に19%
女性の検査が終わってから46%

この調査からもわかるように、男性が女性より先に検査をすることは非常に少ないです。

男性の半数近くが、女性の検査が終わってから検査する傾向があります。

男性不妊の原因

男性不妊の原因

男性不妊に悩む13.5%に性機能障害があった

厚生労働省の『男性不妊に対する検査や治療に関する調査報告』によれば、13.5%に性機能障害があります。性機能障害とは、『勃起障害』と『射精障害』のことです。

勃起障害とは、ED(勃起不全)といわれ、ペニスの勃起に異常がある症状のことです。

調査結果によれば、男性不妊検査をした人の6.1%が勃起障害と診断されました。

射精障害とは、勃起には問題がないものの、正常な射精が行えない症状のことで、自慰では射精可能なるも膣挿入による射精が不可能な膣内射精障害のことです。

調査結果によれば、男性不妊検査をした人の7.4%が射精障害と診断されました。

つまり精子に原因があるわけではなく、性機能障害と診断された人は13.5%もいることがわかります。

精液検査をした約11%の精液量が基準値より低かった

男性不妊の検査で行われる、精液検査では実際に精液を検査して、『精液量』や『精子濃度』や『精子運動率』を基準と比較して診断します。

WHOが定めた基準を参考にすると、精液量が1.5ミリリットル以下だと妊娠しにくいと判定されます。

WHOが定める『精液量』の基準値

メンズヘルスクリニックの担当者の話では、実際に精液検査をした11%が、1.5ミリリットル以下の精液量だったとのことです。

わたし
参考までに、成人男性の射精1回の精液量は、平均で3.5ミリリットルといわれています。

またティースプーン1杯の量が5ミリリットルです。

精液検査をした約9%の精子濃度が基準値より低かった

精子濃度とは、精液1ミリリットルあたりの精子の数のことです。

個人差はありますが、1日に作られる精子の数は成人男性の平均で5000~1億程度といわれ、1回の射精の精子数は成人男性の平均で1億~4億程度といわれています。

WHOが定めた基準を参考にすると、精子濃度が精液1ミリリットルあたり1500万以下だと妊娠しにくいと判定されます。

WHOが定める『精子濃度』の基準値

メンズヘルスクリニックの担当者の話では、実際に精液検査をした9.2%が、1500万以下の精液濃度だったとのことです。

精液検査をした約10%の精子運動率が基準値より低かった

精液検査では、精子の運動率も検査されます。

WHOが定めた基準を参考にすると、精子運動率が40%以下だと妊娠しにくいと判定されます。

WHOが定める『精子運動率』の基準値

メンズヘルスクリニックの担当者の話では、実際に精液検査をした10.6%が、精子運動率が40%以下だったとのことです。

わたし
今回は、メンズヘルスクリニックの担当者にこの情報を掲載しても良いと許可いただき、掲載させていただきました。

ただ担当者から何度も言われたのが、『精液検査の診断結果が、WHOの基準値を下回っていても妊娠の可能性はゼロではなく、また基準値を大幅に上回っていても妊娠の保証はないので、医師のアドバイスを元にしっかり対策することがとても大事。』とのことです。

不妊治療において、男性にも原因がある傾向がわかりました。

検査結果が悪かったとしても、しっかり対処することで妊娠は可能になります。

男性が精液検査をすることは、もう珍しくありません。ぜひお近くのクリニックなどで不妊検査をしてみましょう。

【男性不妊の原因】ブライダルチェックの男性に多い診断結果とは
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