ドライアイは、ムチン層の分泌を促すことが重要です。
そのムチン層の分泌を促す目薬は、市販されていませんが病院で処方されています。
今回はその病院で処方してもらえる目薬を紹介します。
涙の構造を理解する
涙は「ムチン層」「水層」「油層」という三重構造で目を潤しています。このバランスが崩れることで、目の保護が十分にできなくなります。
ドライアイのほとんどの原因は、この「ムチン層」に異常が発生し涙の構造が崩れることで、目に痛みを感じたり目が疲れやすくなったりします。
病院で処方される目薬はムチン層の分泌を促すものです。
ムチン層
ムチン層とは、目の角膜と接する層で目の結膜から分泌されるネバネバした液です。
目の角膜を覆い栄養成分を満遍なく行き渡らせる役割を持っています。
水層
水層とは、ムチン層を覆う層のことでアミノ酸などの栄養分が含まれる液です。
角膜の新陳代謝を助けたり感染症から守ったりなどの成分がある層で涙の大部分を占めます。
油層
水層を覆っており脂質の液体です。
目の一番外側にある層で涙の蒸発を防ぐ役割を持っています。
ドライアイに効く!病院で処方してもらえる目薬
ムチン層の分泌を促す新しい目薬は、眼科医がドライアイと診断した時に処方される処方薬であり、市販はされていません。
ジクアス点眼液3% (眼科処方薬)
『ジクアス点眼液3%』は参天製薬が開発(成分名:ジクアホソル)しました。
涙液改善作用のあるドライアイ治療薬です。
ドライアイをターゲットにした薬剤としては世界で初めて認可のおりた薬でムチン分泌作用、水分分泌・水分保持作用があります。2010年12月より処方されるようになりました。
市販はされておらず眼科で処方してもらって入手します。
ムコスタ点眼液UD2% (眼科処方薬)
『ムコスタ点眼液UD2%』は大塚製薬が開発(成分名:レバミピド)しました。
角膜のムチンの分泌を促すドライアイ治療薬です。
ムチン分泌作用、抗炎症作用があります。2012年1月処方されるようになりました。
市販はされておらず眼科で処方してもらって入手します。
病院で処方してくれる目薬のまとめ
ドライアイは涙の構造のひとつでもあるムチン層のバランスが崩れることで症状が悪化します。
このムチン層の分泌を促す目薬は、眼科医がドライアイと診断した時に処方される処方薬であり市販されていません。
病院で診断してもらい、ジクアス点眼液3%かムコスタ点眼液UD2%を処方してもらいましょう。
ドライアイの人が、市販で購入できる目薬についてはこちらでまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
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