逆流性食道炎に悩む人が、H2ブロッカー薬を服用しても薬が効かないことがあります。
どうしてでしょうか?
今回は逆流性食道炎の薬が効かない理由をまとめました。
逆流性食道炎の薬が効かない理由
非食道炎(ナード型)
一般的に、逆流性食道炎というのは、胃酸が胃から食道に逆流し、食道で炎症を起こし、胸焼けや呑酸などが引き起こされる症状のことをいいます。
遺産が逆流していないのに、胸焼けが止まらないという人がいます。これは非食道炎(ナード型)という病気かもしれません。
非食道炎(ナード型)は、内視鏡検査でも食道に炎症がないにもかかわらず、胸焼けや呑酸などの逆流性食道炎の症状が引き起こされる病気です。
つまり胃酸の逆流がないにもかかわらず、逆流しているような症状が出るため、治療が難しいとされています。
H2ブロッカー薬が効かない理由
逆流性食道炎とは、胃酸が過剰に分泌され、また食道下部括約筋という弁の働きをしている筋肉が緩んでしまうことで、胃から食道に、胃酸の逆流があることで、食道に炎症が引き起こされる病気です。
つまり胃酸の過剰分泌を抑えれば、一時的に炎症は抑えられるので、ガスター10などの胃酸分泌抑制薬は効果があります。
ただし、非食道炎(ナード型)は、そもそも胃酸が逆流しているわけでも、胃酸が過剰に分泌されているわけでもないので、胃酸の分泌を抑えても意味がありません。
だから、薬を飲んでも効かないということになります。
非食道炎とは?
非食道炎の原因
では非食道炎は、胃酸が逆流していないなら、何が逆流しているのでしょうか?何が原因なのでしょうか?
これについてはまだ不明確なこともあるようですが、ストレスや脳の考え方のクセが原因といわれています。
ストレスや脳の考え方で、胃酸が逆流していないにもかかわらず、脳が何かが逆流していると考えてしまい、身体が勝手に逆流しているような反応をしてしまうというやっかいな症状です。
非食道炎にかかりやすい人
妄想のように、ひとりで考え込んでしまい、それがとまらなくなるような人は要注意です。
パソコンで長時間の作業を行うような人は、脳の考え方のクセがつきやすいようです。またあまり他人と喋ることが少なく、ずっとひとりで黙々と作業をするような作家もこういう脳の考え方のクセがつきやすいようです。
上記にあてはまる方は、非食道炎に注意した方が良いでしょう。
非食道炎の症状
- 胃が苦しい
- げっぷが多発する
- 胃酸があがってくるような感じがする
- 胸がチリチリ焼けるような胸焼けがする
- 喉に何かがつまっている感じがする
このように、非食道炎の症状は、逆流性食道炎の症状とほとんど変わらないです。
非食道炎の検査方法
検査は、内科・胃腸科・消化器科でできます。
専門医による問診をしたあと、内視鏡検査や胃内視鏡検査で、食道の炎症具合、食道下部括約筋の働き、胃酸の分泌具合などをチェックします。
内視鏡検査で、食道に炎症がみられなく、また胃酸の過剰分泌もないにもかかわらず、胸焼けや呑酸のような症状がある場合は、非食道炎と診断されます。
非食道炎におすすめの対処方法
漢方薬『半夏厚朴湯』
喉のつかえや食道部の違和感、胃炎、吐き気に効果的とされる漢方薬です。神経にも作用するため、ストレスによる緊張感やイライラ、抑うつ状態なども緩和します。
心と体、どちらの面からも逆流性食道炎をケアする漢方薬で、冷え性、顔色が悪いとよく言われる人、体力がない人、免疫力が低下している人におすすめの漢方薬です。
脳を休息させる
脳の疲労を避けることが最も重要です。
数時間に一度、休憩をとって、ストレッチなどで身体を動かすと、大脳皮質に休息をとるように働きかけます。
脳の考え方にクセがあるので、無意識に大脳皮質の疲労を蓄積させてしまいますから、意識的に休憩をとり、脳(大脳皮質)をリラックスさせるように心がけましょう。
逆流性食道炎なのに薬が効かない場合は非食道炎
逆流性食道炎だと思っていて、薬を服用しても、効果がない理由がわかりましたか?
こころあたりがあれば、専門医に診断・検査してもらってください。
内視鏡検査などで、食道に炎症が無かったり、胃酸の過剰分泌がなければ、非食道炎を疑うべきでしょう。
非食道炎は、治療が非常に難しいといわれています。
ストレスや脳の考え方のクセが原因なので、意識的にリラックスするようにしましょう。
ひとりで悩まず、専門医のアドバイスを受けて、早く対処することをオススメします。
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