アルツハイマー型認知症はとても恐ろしい病気です。
アルツハイマー型認知症は、ストレスによっても引き起こされる可能性があることがわかってきました。
今回は認知症とストレスの関係について解説します。
ストレスで認知症の発症リスクが2倍に
研究結果でも発表されている
スウェーデンのヨーテボリ大学の研究チームがストレスと認知症の関係を研究した内容によると、
「中年期に不安・嫉妬心・感情の上がり下がりが激しい人は、そうではない人に比べ、老年期のアルツハイマー病発症リスクが2倍も高い。」
と発表されました。
この研究のリーダーであるヨハンソン博士は、
「個人の性格が、行動やライフスタイル、ストレス耐性などに影響を与え、アルツハイマー病の誘発原因になりえる」
とも発表しています。
ホルモンにも影響がある
ストレスがあるとコルチゾールというホルモンが分泌されます。
このコルチゾールとは、タンパク、脂質、糖などを代謝する働きを持つ生命維持に必要な副腎皮質ホルモンで、ストレスを感じると体内で分泌されます。
コルチゾールは身体にはとても必要なホルモンなのですが、大量に分泌されると、脳細胞の死滅を促進させ、結果的に海馬を萎縮させる原因ともなります。
よって過剰なストレスが、脳を萎縮させる原因となるので、ストレスが認知症を引き起こします。
認知症予防のストレス対策4選
認知症の原因ともなりえるストレスをためないために、ストレスの解消につとめましょう。
高齢者でもストレスの解消法でおすすめの方法を紹介します。
1. ダンスする
音楽にあわせながら、身体を動かすダンスはストレスの解消にとても良いです。
激しいダンスである必要はありません。音楽に合わせて身体を動かすだけで脳から気持ちが安定する物質が分泌され、認知症の予防になります。
2. ゲームをする
相手の手を推測したりするゲームは、脳が刺激されます。
また認知症患者本人が楽しいと感じることが、なによりも脳の活性化に繋がります。将棋やオセロ、ボードゲームなど何でも良いでしょう。簡単なものでも全く問題ありません。
3. 歌を歌う
歌を歌うということは脳を刺激し、ストレスの解消に繋がります。
また自律神経が安定し血圧が下がる効果があります。また歌を歌うことは、喉の筋肉を酷使させるので、高齢者にとっては食べ物を飲み込む筋肉を鍛えることにも繋がりますし、腹式呼吸で全身の血流が良くなります。
4.おいしい食事を摂る
おいしい食事はリラックス効果があり、精神的に安定しますし、バランスの取れた食事は健康には必須です。
認知症に良いとされる青魚やカレーなど積極的に取り入れることもぜひ参考にしてください。
ストレスをためないことが認知症予防になる
ストレスが原因でアルツハイマー認知症の発症リスクが2倍にもなるのは驚きです。
またストレスによってコルチゾールが分泌され認知症の原因になることからも、認知症とストレスには深い関係があるようです。
いずれにしても認知症の予防にストレス解消につとめましょう。
年をとってもできるストレス解消は、ダンス、ゲーム、歌、おいしい食事などです。認知症の介護現場でも、推奨されている方法ですから、できるだけ生活に取り入れ、ストレス対策をしましょう。
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