子供の猫背が増えています。
子供の頃から猫背になってしまうと、関節や筋肉が猫背のまま成長してしまうので、大人になってから改善しようと思っても、非常に苦労します。
なるべく猫背は子供の頃に改善させておきましょう。
今回は子供の猫背の原因と対策について紹介します。
子供の猫背の原因
子供が猫背になってしまう原因は、「運動不足」と「崩れた姿勢」が原因です。
猫背は遺伝しません。顔が似ているのと一緒で「骨格」が遺伝しますが、運動や姿勢を正しくやれば、猫背にはならないので、猫背は遺伝しないといわれています。
子供の運動不足は、骨格や筋肉の成長を阻害してしまい、背筋や腸腰筋が発達しないと、前のめりのような姿勢になりがちになります。
また普段の生活から姿勢が崩れていると、骨格の形成が歪んでしまい、正しい姿勢が身につきにくくなってしまいます。
成長期の猫背は努力で改善できますが、大人になってから猫背を改善するのは難しくなります。できるだけ子供の成長期に猫背にならないようにしたいものです。
子供の猫背の悪影響とは?
身長が伸びない
成長期に身長はぐんぐん伸びますが、猫背だと呼吸が浅くなることがわかっています。
酸素を取り込む量が少なくなることで骨の成長を遅らせる原因となります。姿勢が悪いことで新陳代謝に影響が出て、思春期特有の骨や筋肉の成長の機会を逃してしまうことがあります。身長が一番伸びる時期に、正しい姿勢で骨や筋肉が成長する生活を送ることが大切です。
運動パフォーマンス低下
猫背は骨盤のゆがみや筋肉バランスが悪くなります。クセのある状態でトレーニングしても、運動神経の訓練や、効率的な筋肉はつきにくいです。
猫背は関節の稼動範囲が狭くなります。子供の成長期に筋力などがしっかりと成長するように、身体の姿勢は気をつけるべきです。
社交性ではなくなる
猫背は首が曲がったり、前かがみになりますが、この姿勢は悲しいときや落ち込んだときに、自然になる姿勢です。
自分の身体が気づかずうちに猫背なっていると、気持ちが落ち込んでしまいます。逆に胸を張っている人は明るく元気で社交的な傾向があります。普段から笑顔でいるのと同じで、段から胸を張るような姿勢が好ましいです。
肥満体質
姿勢の良い子供に比べると消費エネルギーが落ちるので、肥満になりやすいと言われています。また運動が苦手になってしまうとさらに肥満体質になる可能性は高くなります。
もし子供の姿勢が悪く肥満気味であれば、姿勢を矯正すると、肥満は解消されるかもしれません。
集中力が続かない
大人と同じく猫背だと首や腰に負担がかかり疲れやすくなります。また血行が悪くなるので眠くなってしまったりし集中力が続かなくなります。
勉強する時などは正しい姿勢で勉強した方がはるかに効果があるでしょう。
子供の猫背の対策
やわらかい寝具を避ける
やわらかめの寝具は、寝つきが良いとされていますが、寝返りがうちにくいので眠りの質を低下させます。さらに同じ姿勢のまま負担が続くことから、猫背になりやすいといわれています。
高い枕も同様に眠りの質を下げ寝返りを打ちにくくさせるので猫背対策にはおすすめできません。やわらかい寝具と高い枕には注意しましょう。
運動をさせる
運動不足になると、運動能力の低下になり、筋肉や骨が成長しにくくなります。
体操や球技など運動をさせて、運動能力をあげるようにしましょう。
長時間のゲームはさせない
テレビゲームを何時間も続けてやってしまうと、同じ姿勢のまま目を酷使させてしまうので、気づかぬうちに猫背の姿勢になってしまいがちです。
テレビゲームは時間を決めて、あまり長時間させないようにしましょう。
座り方をチェックする
正しい椅子の座り方を教えてもらった人は少ないです。
最近はやわらかい椅子やソファーなどの影響で、背筋を伸ばして、足のうらを床につけて座る機会が少なくなっています。
子供には正しい座り方を教えてあげましょう。
ビデオカメラで撮影してあげる
ほとんどの子供は親に「姿勢に気をつけなさい」と怒られているようですが、子供自身が危機意識がないと改善がみられません。
有効な手段は、他の友達と違うということを指摘してあげるために、ビデオカメラで撮影すると、自分で危機意識をもてるようになります。これで意識が変わった子供は多いようです。
まとめ
子供の猫背は、成長期に改善し、身体の成長を促せられるようにしましょう。
子供が猫背になってしまうのは、ほとんど親の責任です。
親自身が猫背だと、同じ生活をしている子供も猫背になってしまいます。
親が猫背にならない生活をすることで、子供の猫背を防ぐことができますので、まず親が意識改革をしましょう。
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