逆流性食道炎で悩む人が多くなっています。
逆流性食道炎の原因は、食事やストレスが原因ですが、ストレスはなかなか解消できませんよね。
どうしたらよいのでしょうか?
今回は、逆流性食道炎におすすめの市販薬をまとめました。
逆流性食道炎の症状
逆流性食道炎は、胸がチリチリ焼けるような痛みを伴う胸焼けや、酸っぱいものが口まであがってくるような呑酸、のどの違和感やげっぷなどの症状がみられます。
また、これらの胸焼けや呑酸によって、食欲がなくなったり、睡眠不足に悩まされたりし、日常生活にも影響が出て、ひどくなってしまうと、仕事を続けられなくなってしまう人もいます。
さらには、逆流性食道炎を放っておくと、胃ガンの原因にもなってしまうと言われています。
原因はストレスだけではない
逆流性食道炎の原因は、胃酸の過剰な分泌と、食道と胃のつなぎ目の食道下部括約筋の弁の働きが弱まってしまうことで、引き起こされるといわれています。
ストレスは、胃酸の過剰分泌や食道下部括約筋の機能低下の原因といわれていますが、ストレス以外にも、食生活によって、これらが引き起こされるといわれています。
肥満や運動不足、生活習慣など様々な原因が考えられますが、やはり胃酸の過剰分泌が主な原因です。
この胃酸の過剰な分泌を抑えることが、最も有効な対処法といえます。
逆流性食道炎の主な治療薬
プロトンポンプ阻害薬
胃酸の過剰な分泌を抑制する薬です。
強力に胃酸の分泌を抑制します。逆流性食道炎の治療薬としては一番選択される薬です。胃酸分泌抑制作用は強力で、ほぼ24時間胃酸の分泌を抑え続けます。胃酸がたくさん分泌されている時に最も効果を発揮します。胃酸の分泌が少ない夜間には、効果が少し弱まります。
重症の逆流性食道炎で夜間にも症状が出る患者の場合は、薬の量を増やしたりH2ブロッカーを併用を検討します。
H2ブロッカー
胃酸の過剰な分泌を抑制薬で、強力に胃酸の分泌を抑制します。
H2ブロッカーの胃酸分泌抑制作用は、プロトンポンプ阻害薬と比較すると弱く、また毎日続けて使用していると、2~3週間で急速に効果が低下してしまいます。
H2ブロッカーを使用するのは重症の患者で、夜間の症状を抑えたい時にプロトンポンプ阻害薬と併用することを検討します。軽い胸やけ程度で特に病院での受診をしない場合は、市販のH2ブロッカーでも問題ありません。
制酸剤
酸中和剤とも呼ばれ、胃酸を中和して、胃酸の働きを弱める薬です。
胸やけや呑酸の症状緩和には、速効性があります。ただし効果は1時間程度しか持続せず便秘や貧血だるさなどの副作用が出やすいので、使用は慎重に検討されます。
逆流性食道炎におすすめの市販薬6選
1. ガスター10
H2ブロッカー薬です。胃の症状の原因となる胃酸の過剰分泌ををコントロールし、胃粘膜の修復を早める薬で、胃酸中和型の胃腸薬とは異なるタイプの胃腸薬です。
水なしでも服用できる口中溶解タイプの薬です。一時的な胃酸の過剰分泌を抑える薬としてはおすすめです。便秘や軟便、口の渇きなどの副作用があります。第1類医薬品です。薬局で購入してください。
2.クニヒロ
H2ブロッカー薬です。胃痛、胸やけ、もたれ、むかつきの原因となる胃酸の過剰分泌を制御し、胃粘膜の修復を早める胃腸薬です。
成分のファモチジンはH2ブロッカー薬で、胃酸を中和する胃腸薬や胃粘膜を保護する胃腸薬とは異なる働きをする胃腸薬です。便秘や軟便、口の渇きなどの副作用があります。第1類医薬品です。薬局で購入してください。
3. 太田胃酸
健胃生薬(自然薬物)に制酸剤、消化酵素を配合した現代の食生活にマッチした胃腸薬です。飲みすぎ、胸やけ、胃のもたれなどの不快な症状に、おだやかですぐれた効きめをあらわします。第2類医薬品です。
4. パンシロンAZ
パンシロンAZは、効果的な食前・食間の空腹時服用型で、傷ついた胃粘膜を修復・保護して、胃の不快な症状を改善します。また2種の胃粘膜修復剤が協力的にはたらいて、傷ついた粘膜組織の再生を促進し、胃の粘膜を修復します。口のかわきの副作用があります。第2類医薬品です。
5. キャベジンコーワ
荒れて傷んだ胃の粘膜を修復し、正常な状態に整えるキャベジン本来の効きめに加え、胃の運動を促進する生薬成分ソヨウなどにより、弱った胃の働きを取り戻していく胃腸薬です。口のかわきの副作用があります。第2類医薬品です。
6. サクロン
出過ぎた胃酸の働きを弱めて分泌を抑制し荒れた胃粘膜を葉緑素から作られた緑の成分で修復、保護します。口のかわき、便秘、下痢などの副作用があります。サクロンは葉緑素から作られた緑の成分を含有しています。サクロンが鮮やかな緑色をしているのはこのためです。
逆流性食道炎の対処
逆流性食道炎は、胃酸の過剰な分泌が原因で、胸焼けなどの症状が引き起こされます。
薬物治療で、一時的に胃酸の分泌を抑えるのには有効な手段ですが、根本的な逆流性食道炎の改善にはなりません。
食事とストレス
胃酸の過剰な分泌を抑えるには、薬に頼りすぎることなく、対処する必要があります。
適度の運動、暴飲暴食をやめる、充分な睡眠、ストレス解消は、逆流性食道炎の改善には必須です。
特に食生活は、胃に負担をかけてしまい、胃酸の過剰な分泌の原因になってしまうので、油っこい食べ物や、甘い食べ物は控えるなど、意識して食生活の見直してください。
胃酸の過剰分泌を抑えるために市販薬をうまく使う
逆流性食道炎は、胃酸の過剰分泌を抑えるのがまず取るべき対処手段ですから、紹介した市販薬で胃酸の過剰分泌を抑えるためにも、有効活用してください。
ただし薬に頼りすぎることは根本的な改善にはなりません。
胃酸の過剰分泌の原因となる、食生活の見直しもあわせて対処してくださいね。
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