出産を控えた妊婦が、つわりがひどいと思っていたら、なんとつわりではなくて逆流性食道炎だった!なんてことが最近多いようです。
逆流性食道炎とはどんな病気でどうやって対処したら良いのでしょうか?
今回は、妊婦が逆流性食道炎の場合のオススメな6つの治療方法を紹介します。
妊婦が逆流性食道炎なってしまう原因とは?
逆流性食道炎とは、胃酸が胃から食道に逆流してしまい食道などに炎症ができることで、様々な症状を引き起こす病気です。
主な症状は、
- 胸がチリチリ焼けるような胸焼け
- 口元に酸っぱいものがあがってくるような呑酸
- ゲップやおならが頻発してしまう
- 鼻をツンと突くような臭いがする口臭
- ぜんそくのような激しい咳き込み
などが多いです。
通常、逆流性食道炎は暴飲暴食する人や油っこい食べ物を好む人が、胃酸の分泌が過剰、胃酸の逆流などで炎症を引き起こしてしまうといわれています。
ただ妊婦はこれ以外に、逆流性食道炎になりやすい理由が2つあります。
1. 子宮が大きくなって胃が圧迫される
妊娠により、子宮が大きくなることで、胃が圧迫されてしまいます。
この影響で、胃が消化不良を起こしやすくなったり、また胃酸が食道に逆流しやすい状態になってしまうことから、妊婦は逆流性食道炎になりやすいといわれています。
2. プロゲステロンが原因で胃が弱る
プロゲステロン(黄体ホルモン)は妊娠に必要なホルモンです。
ただこのプロゲステロンは、消化器官の働きを弱めてしまうホルモンでもあり、胃が消化不良を起こしやすくなり、胃酸が過多状態になり食道に逆流してしまいます。
逆流性食道炎の妊婦が対処するすべき6つの治療方法
1. 胃酸の分泌を抑制する
逆流性食道炎は胃酸の過剰な分泌により、胃酸が食道に逆流して炎症を引き起こすことで、胸焼けや呑酸、ゲップや咳の症状があらわれます。
まずあなたがすべきなのは、胃酸の過剰な分泌をできるだけ抑えることです。油っこい胃に負担がかかる食べ物を避けることなど、できるだけ意識することが大切です。
2. 食後すぐに横たわらない
逆流性食道炎は胃酸が食道に逆流してしまうことで、食道に炎症があり、胸焼けや呑酸、ゲップや咳などの症状があらわれます。食後は胃酸の分泌が促されており、その状態で身体を横たわらせると、胃酸が食道に逆流しやすくなります。
妊婦でも、食後は胃が食べ物を消化するまでは、できるだけ横たわらないように背中にソファをおいて完全に横たわらないようにするなど心がけましょう。
3. ストレスを解消する
ストレスは、逆流性食道炎にとって良くないといわれています。食道粘膜の胃酸に対する感受性を高めてしまったり、下部食道括約筋が正常に機能せずに胃酸の逆流を防げなくなったり、様々な影響があるといわれています。
妊婦でも体操などの軽い運動でストレスは解消されるので、できるだけ身体を動かし、ストレスの解消に努めましょう。
4. 生活習慣を見直す
妊娠中でも生活習慣の見直しは積極的にしていきましょう。
猫背も逆流性食道炎にはよくありません。
また妊娠中の喫煙や飲酒はできるだけ避けたほうが良いでしょう。
5. 身体を締めつけない楽な服装をする
身体が締めつけられると、胃酸を逆流を促してしまいます。食後はベルトを緩めるなど、ひと工夫するなどしましょう。
妊婦はただでさえ胃を圧迫させやすいので、マタニティウェアなど身体を締めつけないゆったりした服装にしましょう。
6. 専門医に診てもらう
逆流性食道炎は人によって症状が違ったりしますので、自分で判断するのが難しいといわれています。
妊婦の場合でも治療薬も処方薬を使ったほうが良い人もいるので、まずは逆流性食道炎の専門医がいる内科や消化器科で検査してもらいましょう。
妊婦の逆流性食道炎のまとめ
いかがでしたか?出産を控えた妊婦が「つわり」ではなくて「逆流性食道炎だった!」という人にはぜひ上記を参考に欲しいと思います。
妊娠のつわりは、通常妊娠9週をピークで、それ以降は妊娠後期になるにつれて症状が軽減するといわれていますが、これは個人差がありますので、産婦人科の先生に相談しながら対処が必要ですが、出産後はつわりはなくなります。
出産後も胸焼けなどがある場合は、逆流性食道炎の可能性が高いです。
いまや逆流性食道炎は国民病といわれるぐらい、患者は多く放ってしまうと、症状がひどくなるばかりか、胃ガンの原因にもなりますから、できるだけ早く対処することをおすすめします。
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