季節の変わり目の顔のかゆみ、カサカサ、ヒリヒリ。春先は特にひどい気がする。
そんなお悩みを抱えていませんか?
肌がゆらぎやすい時期ですが、それはもしかしたら花粉が原因の花粉症皮膚炎かもしれません。
今回は、花粉症皮膚炎についてご紹介します。
花粉症皮膚炎とは?
花粉症皮膚炎は、その名の通り花粉が原因で起こる皮膚炎です。
首や顔など外に出ている部分に特に症状が出ます。ひどくなることは少なく、かゆみ、赤みが出ます。
顔の中でも特に皮膚の薄い目の周りに起きやすく、20−50代の女性に多く見られる傾向があります。
花粉症皮膚炎は、子供からお年寄りまで年代問わず起きますが、女性は化粧やクレンジング等での肌への負担が大きく、肌のバリア機能が低下していることから、特に起きやすくなっています。
驚くことに鼻水や鼻づまりなど花粉症の症状が出てない人でも症状が出ることがあります。
また、アトピー性皮膚炎の人は、悪化することもあります。
花粉症皮膚炎の症状
花粉症皮膚炎とは、どのような症状が出るのでしょうか。
- かゆみ
- カサカサ
- 赤くなる(特に目の周りや花の周りの肌の色が他と違くなりがち)
- 皮がむける
- 化粧のノリが悪い
- 今まで使っていた化粧品がヒリヒリする
- まぶたが腫れぼったくなる
- 細かい赤い湿疹が出る
- 粉吹き
あなたにも心当たりがある症状はありませんか?
花粉症の人は、目をこすったり、鼻をかんだり、摩擦行為が増えます。
その上、ゆらいだ皮膚には、鼻水や汗も刺激になり、症状が悪化してしまいます。
また、マスクとの摩擦で炎症が起きることもありますので、自分に合ったマスクを探してみてくださいね。
花粉症皮膚炎の原因
次に花粉症皮膚炎の原因についてご紹介します。
花粉が原因ではあるのですが、肌のバリア機能低下が影響しています。
肌のバリア機能低下の原因も併せてご紹介します。
花粉
花粉症皮膚炎のまず第一の原因は、言うまでもなく花粉です。
花粉症の症状が出ていない人でも花粉症皮膚炎の症状が出ることもあります。
春先の肌トラブルの際には、花粉症じゃないからと安心せず、花粉症皮膚炎も疑ってみてくださいね。
乾燥
花粉症飛散開始時期の2月は1年でもっとも乾燥している季節です。
その上、春先の強い風もお肌の乾燥を加速させます。
乾燥のために皮膚のバリア機能が低下します。
肌の表面の膜が壊れ、花粉が肌に付着することで花粉症皮膚炎の症状が出ます。
紫外線
3月頃から紫外線が増え、肌への負担が増えます。
肌への負担が大きくなると肌のバリア機能が低下します。
そのためちょっとした刺激にも反応しやすくなり、花粉症皮膚炎の症状が出ます。
自律神経・ホルモンバランスの乱れ
季節の変わり目は、誰でも自律神経やホルモンバランスが乱れやすい時期です。
寒暖差の激しい春の時期は1年の中でも特に自律神経が乱れがちです。
また、生活環境の変化によるストレスや睡眠不足も影響してきます。
自律神経・ホルモンバランスが乱れると血行や代謝が悪くなり、体調不良や肌荒れを起こしやすくなります。
春は、気候、心身ともに不安定です。
十分な睡眠と規則正しい生活で体の内側から肌のバリア機能を高めていきましょう。
花粉症皮膚炎への10コの対処方法
肌のバリア機能を整え、自己再生力を高める必要があります。
花粉症皮膚炎を最小限にとどめるための10コの対処方法を紹介します。
1.保湿
水分と油分のバランスを整える必要があります。
すでに炎症が起きている場合は、敏感肌ラインの基礎化粧品に変更し、こまめに保湿をしてください。
保湿をするなら、高保湿な化粧品へ変更すればいいのではないかと思いがちですが、逆効果です。
低刺激なものでこまめに保湿を心がけてください。また、年齢に合った基礎化粧品を使うことも重要です。
若い頃と同じ基礎化粧品を使っていたりしませんか?
25歳くらいから女性ホルモンが減少し、30代くらいになるとホルモンバランスの乱れが起こります。
このホルモンバランスと肌荒れは影響しています。
内側からのケアももちろん大切ですが、外側からのケアもしっかりしてくださいね。
2.メイクを最小限にする
メイクは、肌に負担をかけます。
この時期は、最小限のメイクにしましょう。
ただし、すっぴんはNGです。すっぴんで外を歩くと肌に直接花粉が付着することになります。
顔に保護材となるものを塗って花粉が付着するのを防ぎましょう。
メイクをしたくない人は、ワセリンなどの純度の高い油を塗って出かけてくださいね。
3.洗顔しすぎない
洗顔のしすぎは、肌を保護してくれる皮脂まで洗い流してしまうことになります。
この時期は、弱酸性の洗顔料を使い、肌に負担をかけないようにしましょう。
しっかり泡立ててやさしく洗い、汚れや石鹸が残らないように丁寧にすすぎましょう。
4.花粉を入れない対策をする
花粉症対策と同様に花粉を入れない、つけない対策をすることが重要です。
- 眼鏡・花粉症用ゴーグルやマスク、帽子を着用する
- 洗濯物を外に干さない
- 花粉のつきにくい素材の洋服を着る
- 部屋の掃除をこまめにする(掃除機だけでなく、拭き掃除もしましょう)
- 外出先から帰ってきたら、部屋に入る前に花粉を落としてから入る
- 帰宅後に洗顔やうがいなどで花粉を洗い流す
花粉症皮膚炎は、首から上、外に出ている部分に症状が現れます。
襟のある洋服を着てできるだけ外に出る部分を少なくしましょう。
5.こすらない
花粉が付着するとかゆくなります。
かいたりこすったりすると炎症が悪化します。
雑菌が入り化膿したり、二次症状を起こすこともあります。
冷やしたハンカチで拭き取ったり、患部を冷やすことで、かゆみや炎症を抑えることができます。
市販のウェットティッシュには肌に刺激を与える成分が入っていることもあるので、使わない方がベターです。
6.腸内環境を整える
花粉症は、免疫細胞のバランスが崩れていることで起こります。
免疫細胞の7割は腸内にあります。腸内環境の悪化は、花粉症の症状を悪化させます。
体に溜まった不要なものを排出し、腸内環境を整えましょう。
腸内環境を整えるのに有効なのは、乳酸菌ということはご存知だと思います。
ヨーグルトや和食で摂取することも可能ですが、毎日のことなので、手軽に摂取したいですよね。
そんな時はサプリの利用をおすすめします。私がおすすめするサプリは、下記の2つです。
別記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
7.肌のターンオーバーを促す食事をとる
体の中から抵抗力をあげる対策が必要です。
- 代謝を良くしてくれるビタミンB群
- 美肌に欠かせないビタミンC
- 弱った肌をサポートするビタミンE
- 肌の生まれ変わりをサポートするビタミンH(ビオチン)
- 皮膚細胞の代謝に必要なマグネシウム
食事での摂取が難しい場合は、サプリで補いましょう。
8.質の高い睡眠をとる
睡眠不足は、自律神経の乱れに繋がり、代謝まで悪くしてしまいます。
肌の調子に影響をおよぼすので、質の高い睡眠をとるように心がけましょう。
質の高い睡眠をとるには、部屋を真っ暗にして寝た方が良いです。
また夜10時~深夜2時が一番深い眠りになるといわれていますので、できるだけ早く布団に入って身体を休めましょう。
9.市販薬を利用する
花粉症皮膚炎は、アレルギー反応にて起きる炎症です。
花粉症同様に抗アレルギー剤の服用が効果的です。また、保湿剤やステロイド剤などの外用薬も有効です。
花粉症皮膚炎におすすめの市販薬をいくつか紹介します。
抗アレルギー剤
アレグラやアレロック、CMで見たこともあるかと思います。
眠くならない市販薬もいろいろと出ています。
ステロイド入り外用薬
非ステロイド外用薬
これらの市販薬が花粉症皮膚炎に効果的だと思いますので、ぜひ参考にしてください。
10.皮膚科を受診する
赤みが出てヒリヒリする状態まで悪化している場合は、皮膚科の受診をおすすめします。
悪化している場合は、放置してしまったり、対処方法を間違えると、痕が残ったりしてしまう可能性もあります。
ヒリヒリしている状態になっている場合は、自分でできることをしながら、皮膚科の先生にしっかり診てもらいましょう。
顔のかゆみは花粉症皮膚炎の可能性が高い
春先の顔のかゆみは、花粉症皮膚炎の可能性が高いです。花粉症皮膚炎かなと思ったら、今回紹介した対処方法を試してみてくださいね。
春は、気候、心身ともに不安定になりがちです。その上、かゆみのある肌荒れなんて憂鬱になってしまいますね。
でも、春が過ぎれば症状は治ります。できるだけ前向きに過ごしましょう。
また、肌がヒリヒリするからとケアを怠るとシミやシワになってしまいます。将来のためにもやさしくしっかりケアしてください。
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