【認知症の周辺症状(BPSD)】薬物治療と看護治療

認知症_周辺症状

認知症には、誰にでも症状があらわれる中核症状と、人によってあらわれ方が違う周辺症状があります。

認知症の周辺症状はどうやって治療したら良いのでしょうか?

今回は認知症の周辺症状(BPSD)の薬物治療と看護治療についてまとめました。

人によってあらわれたりする症状が、認知症の周辺症状

医師4

認知症の患者によってあらわれ方が違い、周囲の人との関わりのなかで起きてくる症状を、認知症の周辺症状といいます。

BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia:行動・心理障害)と略されることがあります。

具体的な症状は徘徊、物盗られ妄想、幻覚や錯覚、暴言や暴力、失禁や弄便などがあり、また個人差があります。

認知症の周辺症状の治療は『薬物治療』と『看護治療』

治療

認知症の周辺症状の治療は、薬物療法と看護治療に分けられます。

2017年時点では、認知症を完治する方法は、まだ確立されていません。

しかし認知症の治療によって認知症の症状を軽減させたり、病状の進行を遅延させたりすることは可能です。

認知症の症状が少しでも改善すれば、認知症患者の生活が良くなるだけでなく、介護している家族の負担も軽減できます。

薬物治療と看護治療を上手に使っていきましょう。

認知症の『薬物治療』とは

薬

2017年時点で、認知症の周辺症状に使われる薬物治療は、以下が代表的なものです。

認知症の治療薬「メマリー」

認知症の周辺症状には、メマリーという治療薬が代表的で効果あるといわれています。

ただ、眠気がひどくなったり、めまいや立ちくらみ、歩行困難などの副作用が出ることが多くあるようです。独立行政法人医薬品医療機器総合機構はメマリーには、重大な副作用として「肝機能障害、黄疸」があると発表しています。

医師にしっかり相談して服用してください。

認知症の漢方薬「抑肝散(ようかんさん)」

抑肝散は、神経の高ぶりを沈める漢方薬で、認知症に効果があるといわれる漢方薬の中で最も代表的な漢方薬です。

高齢の認知症患者の興奮や不安などの症状に有効であることが報告されています。

虚弱な体質で神経が高ぶる人に使用されます。比較的、副作用が少ないので、長期間服用できます。

認知症の看護治療 とは

チェック

ゲーム

ゲーム

相手の手を推測したりするゲームは、脳が刺激されます。また認知症患者本人が楽しいと感じることが、なによりも脳の活性化に繋がります。

将棋やオセロ、ボードゲームなど何でも良いでしょう。簡単なものでも全く問題ありません。

カラオケ

カラオケ

歌を歌うということは脳を刺激し、ストレスの解消に繋がります。またカラオケで口を動かすことで、喉の筋肉を酷使させます。

高齢者にとっては食べ物を飲み込む筋肉を鍛えることにも繋がりますし、腹式呼吸で全身の血流が良くなります。

読み書き

読み書き

自分の考えていることを紙に書いたり読んだりすることは、自分自身を客観的に捉える訓練になるので良い訓練になります。日記や手紙など何でもいいです。

もし文字を書くことが苦手だったら、絵でも構いません。手を動かすことで脳の刺激になります。

計算

計算

買い物をした時に、概算でも良いのでいくらくらいになるか計算したり、お釣りの計算をしましょう。

財布の中を見て小銭がたまらないよう、お金の出し方を考えるのも良いです。簡単な計算で構いません。脳が刺激されます。

折り紙

折り紙

高齢者にとって折り紙は人気の遊びのリハビリのひとつです。細かい作業をするので、脳に良い刺激があります。

作品が完成するともっと作りたいと思うようになります。急がせることなく丁寧に作業させてあげましょう。

食事

カレー

おいしい食事はリラックス効果があり、精神的に安定します。バランスの取れた食事は健康には必須です。

認知症に良いとされる青魚(ドコサヘキサエン酸やエイコサペンタエン酸)やカレー(クルクミン)など積極的に取り入れることもぜひ参考にしてください。

コミュニケーション

思い出

昔話は、脳を刺激し、さらに精神的にリラックスして安定するといわれています。もしアルバムなどの写真があれば、それらを使って語り合ってみてください。

同じ話でも、何度でも聞いてあげましょう。話すことはとても良い訓練です。

認知症の周辺症状の治療方法まとめ

まとめ認知症

認知症の周辺症状(BPSD)を完治する方法は、まだ発見されていません。

ただし、薬物治療と看護治療は、認知症の周辺症状を軽減させたり、病状の進行を遅延させたりすることが可能といわれています。

個人差があるので、その患者ごとに治療方法は見定める必要がありますが、認知症の症状が少しでも改善すれば、介護している家族の負担も軽減できますから、ぜひ今回紹介したことを参考にしていただければと思います。

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2016年3月9日
認知症_周辺症状
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